異次元の森
 
情報1:グランドに出没した足の速い奴
私が高校生のころ、体育の授業でサッカーをしていたときの話です。みんなはボールに向かってプレーしていました。ここまでは当たり前のようなことですが、ある瞬間から一斉にみんなある一点をめがけて走り始めたのです。味方のゴールキーパーが「うさぎーー」と叫んだのです。指さす方を見ると本当に野ウサギがグランドの隅にいました。プレーしていたみんなは、ウサギを見つけるやいなや、それをめがけて走り始めました。もちろん目的は捕まえることで、しかも気づいたら全員が追いかけていて、グランドにはサッカーボールだけが残されていました。隣の駐車場へウサギを追い込んで30人くらいで囲んだのですが、奴の速い足・脚力で包囲を突破され、山の方にウサギは逃げていきました。 テニスコートに、彼らの糞がよくあったので近くに絶対いると思ってましたが、白昼に大勢の人間の前に現れたので、私達はさすがにびっくりしました。ちなみに、私を含めて何人もが捕まえたあと食べちゃおうと考えていました。(少し残酷な考えだけど、山間では昔から貴重なタンパク源なので、許してね)この時間しばらくみんなで授業を放棄したわけだけど、体育教師は私達を叱るどころか、平野部出身だったので珍しがっていただけだった。 山間の高校のこと、少しは分かっていただいたでしょうか?